APEXはOracle Application Expressの略でエーペックスと読みます。アペックスと言うこともありますが、「エーペックス」の方が一般的です。Oracle Databaseに搭載されたエンタープライズ・ローコード・アプリケーション・プラットフォームをさします。Oracle DatabaseをベースにしたWebアプリケーション開発フレームワークという説明もできます。APEXの使用によりプログラミング知識がない方でもWebアプリケーション作成が容易になります。データベースのテーブルやビューから自動的にフォームやレポートを生成することができることがAPEXの大きな特長です。JavaScriptやCSSなどのWeb技術の使用によりさらに高度なWebアプリケーション作成も可能です。Oracle APEXは、コンピューター内にある特別な部品の一つで、誰でも簡単にアプリケーションを作成することができる道具といえます。
本記事では、Oracle APEXでできること、Oracle Datebaseとの関係を解説します。また、弊社ハンズオンで実際に使用した画面をご紹介します。
Oracle APEXでできること
クラウド、オンプレミスどちらでも対応可能で、どこにでもデプロイできる、スケーラブルでセキュアなWebおよびモバイル・アプリケーションの構築を行えます。APEXを使用することで、開発者は問題の解決に集中する時間が増加。本来の業務に専念でき、それ以外は自らがWebテクノロジのエキスパートになる必要はなく、Oracle APEXが担当します。Oracle APEXは様々なユースケースで説得力のあるソリューションを供します。
デプロイ:IT業界におけるデプロイは、システム稼働時に使用する実行ファイルやアーティファクト(実行に必要となる情報)を配置・展開して新環境に移すこと。これはIT業界での意味で、本来は「配置する。配備する。展開する。」を意味します。
- 様々なソースからのデータ統合Oracle DBやSaaSアプリ (REST)等
- テンプレートでの 画面のカスタマイズ (表やガントチャート等 の 70種類以上)
- 開発物のインポート/ エクスポート
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)は、オラクル社が提供するパブリッククラウドサービスを指します。50を超えるサービス群を統合します。OCIは、IaaSとPaaSの両方を提供することにより、多種多様なサービスを利用できます。クラウド・インフラストラクチャ | Oracle 日本
Oracle Databaseとの関係
Oracle Databaseの付属ツールとして提供されているのがOracle APEXです。Oracle Databaseを利用している企業であれば追加コスト無しで使用することができます。利用していない場合でも「Oracle Database Cloud Service」(Oracle Databaseのパブリッククラウドサービス)での利用が可能です。同じサービスの場合は、Oracle Databaseライセンスを購入やデータベース環境構築が不要で月額や時間の課金で利用できます。料金はユーザー数による変動がなく情報活用基盤としてのメリットは大きいといえるでしょう。
Oracle APEX
アプリの開発と導入 | Oracle APEX Application Development | Oracle 日本
社内ハンズオン
画面イメージ
社内のデモではこのような画面イメージを使用しました。
デモ
ここからは実際にどのように開発するかを手順ごとに掲載していきます。
事前準備
1. Oracle Cloud Infrastructure (OCI)のアカウントの作成
2. Oracle APEXのデプロイ
手順
1. アプリケーションの作成
2. データソースの定義
3. ページの作成
1. アプリケーションの作成
2. データソースの定義
3. ページの作成
まとめ
今回は、Oracle APEX と弊社ERP事業部での活用方法について紹介致しました。
Oracle APEXは、エンタープライズ・ローコード・アプリケーション・プラットフォームであり、ノンプログラミングでアプリケーションを作成することができます。プログラマーの技術力に頼らないノンプログラミング技術は、ビジネスの有り様を変える力を持ちます。企業の担当者が担当業務に専念できるような環境をOracle APEXで今までとは異なるスピード感で作成。「ビジュアル・アプリケーション」を使用してビジュアル表現を提供し、「レポート分析」では、データ内の傾向予測やトレンド発見に役立つことでしょう。その他アルゴリズムサポートやランタイム・アプリケーションのカスタマイズなど魅力ある機能も兼ね備えています。
常に進化しつづけるOracle APEXは技術者にも学び続けることを求めています。新しい機能や改善点が早いスピードで追加されることは確実で、近い将来、さらに進化したシステムへと発展することでしょう。弊社技術者も、お客様によりよい提案ができるよう学んでまいります。
今後、弊社ではOracle APEXでアドオン開発を行いERP Cloudと共に提案することで、よりお客様の使いやすいERPシステム開発を目指します。
おまけ
日本オラクル社サイト内の記事です。ご興味がありましたら是非ご覧ください!
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日本オラクル株式会社は、2023年11月1日から日本国内のユーザー向けに期間限定の無償資格取得プログラムを開始します。
Oracle社ホームページ内にトレーニングや資格に関する情報ページがございます。Oracleに興味をお持ちでしたらこちらもぜひご覧ください。
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