【2023年】Oracle Fusion Cloud製品について解説!

はじめに

企業の経営力向上のためにバックオフィスでのERPの使用は必須となっています。ADX ConsultingはOracle ERP Cloudの公式パートナーとして多くのスペシャリストが在籍し、インテグレーションやデータ利活用などお客様の要望を具現化すべく日々業務を行っています。今回のコラムではOracle社とはどのような企業でどういった製品を取り扱っているのか、注目する製品3種類について解説します。

Oracle社について

アメリカの企業で1977年設立。この年はNASAの無人宇宙探査機ボイジャー1号が打ち上げられ、イーグルスのホテル・カリフォルニアが発表された年です。データベース管理システム(DBMS)をメインに、業務用パッケージソフトウェアを開発・販売。世界初の商用データベースと称されるシリーズ「Oracle Database」はOracle社販売のリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)を指します。Oracle Databaseは官公庁や大企業での情報システムとして利用されており、業務で使用している方も多いことでしょう。
「私たちのミッションは、人々が新たな方法でデータを理解し、本質を見極め、無限の可能性を解き放てるよう支援していくことです。」このようにOracle社は会社の使命と目的を明確に定義しています。
また、ビジネスの変革を見据え時代に対応するために設計されたエンタープライズクラウドを使用するクラウドアプリケーションとクラウドインフラを提供するテクノロジー・プロバイダーでもあります。
他方、インクルージョン(多様な属性を受け入れることで一体感や機会の平等)からイノベーションが始まることを企業として確信し、サステナビリティ・教育・寄付・ボランティアの分野での慈善活動に積極的に取り組んでいます。
参考:オラクルについて |企業情報 |オラクル (oracle.com)

Oracle社製品とは?

クラウドアプリケーションとクラウド・インフラストラクチャ・プラットフォームを提供します。既存のエンタープライズから新しいクラウド関連アプリケーション、データプラットフォームなどのシステムを移行、構築、運用するために必要なすべてのサービスを提供しています。クラウドアプリケーションやデータベース管理ソフトウェア製品である Oracle Database、データベース開発ツール、 エンタープライズ・リソース・プランニング(ERP) 、カスタマー・リレーションシップ・マネージメント(CRM) 、 サプライチェーンと製造(SCM) などがあります。

3つのOracle製品を紹介

これからのビジネスでますます役立つと期待される厳選された 3つのOracle SaaS製品についてご紹介します。

  • Oracle Fusion Cloud Financials
  • Oracle Fusion Cloud Supply Chain & Manufacturing
  • Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning (ERP)
    • Oracle Fusion Cloud Financials

      Oracle Fusion Cloud Financialsは、買掛金、売掛金、固定資産、経費、レポートなどの財務管理プロセスを接続・自動化することで、財務全体の健全性を明確に把握できるようにする、グローバルな財務プラットフォームです。予測精度の向上、報告サイクルの短縮、意思決定の簡素化、リスクとコンプライアンスの管理などのために、財務チームに、より優れたデータを提供します。
      参考:Financials Cloud | ERP | オラクル | Oracle 日本

      AIで手作業から自動化

      常に変化するビジネス環境から影響を受ける企業内のニーズに対応することは手作業では追いつかなくなっています。Oracle Fusion Cloud Financialsは、ビジネスプロセスを自動化することができます。組み込みの人工知能が標準的な社内トランザクションを最大96%自動化して、業務の精度と生産性を向上させています。また機械学習により、リアルタイムでKPIを更新、確認できるので、成果向上の機会を見つけ出すのが容易になり、よりアクションにかける時間が増えることにつながります。Oracle Financialsでは、設定可能なダッシュボード、シンプルなデータの可視化、リアルタイムの財務データのグラフィカルな表示により、適切な解を迅速かつ簡単に得ることができます。

      エンタープライズ企業への対応

      会社間税金の会計処理や移転価格ジャーナルなど、財務プロセスの80%以上を自動化できます。手作業をなくし、より正確な税務報告書を作成し、決算を迅速に行うことができます。過去の処理に基づいて例外処理を継続的に改善し、ビジネスリスクと監査リスクをもたらす問題を迅速に特定します。勘定科目表、ビジネスプロセス、データモデル、セキュリティ、コンプライアンス・コントロールを標準化し、ビジネスを統合することで、連携した意思決定と行動が可能になります。パートナー株式の計算を簡素化することで、より正確な請求書を作成し、合併企業の管理と計測を容易にします。

      グローバルビジネスへの対応

      グローバル展開や新規ビジネス・モデルの立ち上げ、合併や買収などの大きなビジネス上の決断は、既存の財務システムにおける拡張性への信頼度に大きく依存することがよくあります。Oracle Fusion Cloud Financialsは、116カ国以上でお客様に提供されていて、多通貨、多言語、会計基準への迅速な対応します。新しい技術やボルトオン・ソリューションに追加投資することなく、新しいビジネス・モデルをグローバルに導入し、グローバル・オペレーションを統括し、M&Aをサポートします。

      資金流動性の最適化

      資金流動性は、すべての企業の事業継続と持続可能性を左右します。しかし、ビジネス・プロセスの分断やデータのサイロ化などにより、正確な資金需要の予測というのは困難な場合があります。Oracle Financialsを使用すれば、リアルタイムで統一的な財務データで継続的な予測を行うことができます。人工知能と機械学習により、現金取引の財務プロセスを自動化し、現金の流入を加速させ、流出を削減することで、大きな影響を及ぼす可能性のある隠れた現金流出を減少させることができます。

      Oracle Fusion Cloud Supply Chain & Manufacturing

      Oracle Fusion Cloud Supply Chain & Manufacturingは、変化する需要、供給、および市場の状況に迅速に対応することができます。サプライチェーンをシームレスに接続し、回復力のあるネットワークとプロセスを構築します。人工知能(AI)と機械学習(ML)の技術を組み込み、SCMを高度化します。
      参考:サプライチェーン・マネジメント(SCM) | オラクル | Oracle 日本

      サプライチェーン全体をカバー

      Oracle Fusion Cloud Supply Chain & Manufacturingは広範囲な業務プロセスをカバーします。サプライチェーン・プランニング、在庫管理、製造、メンテナンス、販売管理、ロジスティクス、Product Lifecycle Management、調達、そしてSCM Analyticsを提供します。アジャイルな計画と連携したサプライチェーンの実行により、ビジネスの変化に対応すべく、柔軟性と弾力性を備えた迅速な意思決定を行うことができます。

      インテリジェンスを活用してビジネス・パフォーマンスを最適化する

      カスタマー・エクスペリエンス、運用、機械、製品のデータを利用して、トレンドの予測、シナリオのモデル化、計画作成を効果的に行うことができます。より迅速なイノベーションの促進、計画と予測の迅速な調整、意思決定の改善、サプライチェーンの実行の調整によって、変化を先取りできます。柔軟で回復力のあるサプライチェーンの計画、製造、実行により、予測精度、コラボレーション、エンドツーエンドの可視性が継続的に改善します。変化する状況に対応できるように支援する統合された高度なテクノロジーにより、コストを管理しながらプロセスの効率を高めることができます。

      卓越したカスタマー・エクスペリエンスの提供

      販売、サービス、サプライチェーン管理のための統合ソリューションにより、最適な注文とサービスを最初から正しく行うことで、顧客の期待を上回ることができます。ソーシャルアクセスやモバイルアクセス、リモートアクセスをいつでもどこでも活用して、より効果的に計画、作業、コラボレーションを行えます。

      Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning (ERP)

      Oracle Fusion Cloud ERPは、幅広い業務とグローバルビジネス、エンタープライズビジネスで必要とされる要件を全てSaaSで提供している、最新で唯一のクラウド型ERPです。
      参考:Enterprise Resource Planning(ERP) | オラクル | Oracle 日本

      幅広い業務とは?

      Oracle Fusion Cloud ERPは、財務管理、サプライチェーン管理、購買管理、リスク・コンプライアンス管理、プロジェクトポートフォリオ管理、プロダクトライフサイクル管理、予算管理、統合業績管理など、従来オンプレミスでしか提供されていなかった業務領域を全てクラウド型で提供しています。そのことで現在のERP人材不足の課題を解決できます。また、それらはデータ活用を前提とした統合データモデルを提供、全てのアプリケーションにBI機能が実装されているため、企業における情報を最大限活用することが可能です。

      グローバルビジネス、エンタープライズビジネスで求められる要件とは?

      多言語、多通過に対応できるERPは多くありません。Oracle Fusion Cloud ERPは、それらに対応し、現地の要件にも柔軟に対応することができるよう、グローバルで製品サポート体制を提供しています。近年サイバーセキュリティに対するシステム要件の重要度が増していますが、エンタープライズビジネスにおいては高度なセキュリティが必須要件です。Oracle Fusion Cloud ERPは、強固なセキュリティ環境でデータを保護します。

      最新の機能を常に追加

      Oracle Fusion Cloud ERPは、AIを搭載しています。活用することで増えるデータから新しい状況を予測、業務プロセスを自動化して、できる限りマニュアル作業を排除できるので、日々の業務が簡素化し、ビジネスや組織全体のスピードアップを実現できます。例えば、請求書などのスキャニングや取引データを自動生成することで、入力負荷を経験するだけではなく、ドキュメントから関連するデータを抽出して、ERPの取引兵法として自動生成することができます。また機械学習を介して、負荷項目や社内属性項目を抽出、承認プロセスや例外の対応が自動化されることで、ユーザーの生産性が向上します。また最小限の操作でマシンと対話して、データに基づく計画や予測を実施します。そのマシンが隠された相関関係を顕在化して、分析作業を最小化し、解決に向けたアクションに素早く繋げます。

      最大の特徴はアーキテクチャー

      Oracle Fusion Cloud ERPの最大の特徴は、アーキテクチャーです。ERPが利用するデータモデルは完全に統合された状態で提供されます。これは後からモジュールを追加してもデータモデルが崩れずにインテグレーションコストが発生しないと言うメリットにも繋がります。このことは、BI(ビジネスインテリジェンス)を活用したデータの可視化も可能になります。このことは、近年アジャイル型のプロジェクトでクラウドを導入するトレンドにも沿っており、必要な時に、必要なモジュールを導入することができます。

      おまけ

      外資系IT大手企業としてクールなイメージを持つOracle社ですが、「社員犬制度」を導入しています。パソコン画面に向き合う時間が長い社員の「革新的、創造的なアイデアを市場に提案」する環境整備の一環で導入された制度です。オフィスで仕事に集中したあとで、もふもふのキャンディのような社員犬がいたら気持ちがリフレッシュして仕事がはかどりそうです!

      参考:社員犬キャンディが愛される理由 | Oracle 日本
      *2023年9月現在、社員犬の存在は不明です。

      複数従業員を抱える事業所ではストレスチェックを行うことが2015年以降義務づけられました。従業員のストレス対策に関心が高まる中、1991年から社員のストレス対策として社員犬を導入した日本オラクル社の思考は確実に時代をリードしています。

      まとめ

      今回はERP事業部サイトのご紹介もかねて、ERP事業部で扱うOracle製品について解説しました。Oracle製品に接点の少ない方でも興味を持っていただけたら幸いです。弊社ERP事業部はOracle社ERPを用いたバックオフィスのDXを推進しています。インテグレーションやデータの利活用はお客様の要望をお客様専門チームが高い技術力をもって実現いたします。またOracle ERP Cloudの公式パートナーとして数多くのスペシャリストが在籍しておりますが、日々技術力を高めるために資格取得にも力をいれています。

      無料のご相談も承っておりますので、お困り事がございましたらお気軽にお問い合わせください。
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