モアベターを追求することが、自分も会社も成長することに繋がる

略歴

・2006年より国内SIerにて、公共部門の土地台帳・GISシステムの要件定義 から運用までのフェーズにPM・PLとして従事。
・その後、都道府県・政令市含む自治体や中央省庁向けの大規模プロジェクトにSalesforceを活用したパッケージシステム、SI構築の責任者として従事。
・Salesforce社が運営するアプリマーケットプレイスAppExchangeへサービスを掲載し、新規ビジネスの創出に携わる。
・現在は、ADX Consultingで執行役員として全事業の責任者および事業計画の立案、運営実施に従事。

最先端を走り続けるモアベターな組織づくり

ITはモノづくりであるので、いわゆる要件定義などの図面を引くところからテストして実装していくまでがひとつの線で繋がっています。業務フローとしてAが終わったので、Bに移ってその次のCに動いていくといったものです。これは社員やチームがちょっと業務に寄り過ぎる特性が出てしまっていると私は考えていて、プロジェクトに関わるそれぞれの組織が密接に繋がっている今の状態を、いったん解いていきたいなと考えています。

私はこれを密結合から疎結合へと呼んでいるのですが、個々のチームの得意なことや有利な技術を鑑みて、プロジェクトの状況やフローに応じた流動的な入れ替えが出来るような体制づくりに向けて動き始めています。
こうしたカセッタブルな形で、必要に応じたプロジェクト全体のチーム編成を容易にしていきたい。業務知見と技術、このいろいろな組み合わせが次のイノベーションのひとつに繋がっていくと思っています。

ニーズを掴んだ高価値のコンテンツ発信が、企業の存在感と重要性を高めてくれる

そもそも情報というものは、自分たちがいくら手元で抱えていても、いずれは誰かが社会に向けて発信していくものだと思っています。そこで会社の優位性を保つために隠してしまったりする消極的な行動をするよりも、世界に向けて大きく発信していってしまった方が良いと私は考えています。
例えば、ERPを入れたい人も適切な評価することは今現在なかなか難しいと思っていて、その理由は単純に出回っている情報が少なすぎて判断がつかない状態になってしまっている。そうであればADXから積極的に情報を公開していくこと、コンテンツ力をつけていくことで、ERPというものもっと広く知ってもらって、市場そのものを大きく成長させることが出来るチャンスであると考えています。

ナレッジのオープン化などの言語化を進めていき、情報発信という分野で貢献していけば、その結果として市場拡大の第一人者としての利益を大きくADXが享受することが出来ることでしょう。ADXはIT技術者の集団でもありますが、ただモノを作っているのではなく、業界や市場という大きな視点をもって、価値創造を為すための施策を続けていきます。

社員をエンパワーメント化できる企業は、社員がより輝く職場となる

そしてどのような仕事をするにしても、こつこつと日々の作業を積み重ねていくのは一緒に働くメンバーです。彼らそれぞれの特性を把握すること、そして毎日の業務からその技能を向上させる仕組みを作っていくことも、私の執行役員としての重要なミッションのひとつであると思っています。
社員を業務外の作業に煩わせてしまうことがないように、前述通りナレッジのオープン化を図り、各プロジェクト間の横断的な情報共有を実現しています。
ほかにも定例会のあとに勉強会やテクニカルライティングの講習をしたり、その内容を後日見直しが出来るような資料として残したり、「後世に残したい失敗」をみんなで共同編集することで随時更新していく。仕事が辛いなんて状況を当たり前にしないように、社員全員が参加していくような職場環境の向上に繋がる仕組みを、いつも今で出来るところから着手していきました。

例えばこれまでのオフィス業務であればすぐ対面で話をすることが出来ましたが、現在のフルリモート業務ではチャットコミュニケーションが重要なります。ここでのフルリモート環境の利点は、これまで口頭でやりとりしていたナレッジを文書化してクラウドに保管し、誰しもがアクセスできるような状況を整備しておけば、これまで1対1を毎回しなければならなかったことが、時間と場所に拘束されることなく1対10でも1対100にもなり得る効率的な業務改善を図ることが出来るチャンスであるということです。

また、それと並行して社員の成果や頑張りを認めていくことも、私の重要な業務であると考えています。もちろん執行役員という立場からの評価というものもありますが、それぞれの社員が作り出した成果を会社に考課させ評価されること、そしてその結果を社員に還元していくことこそが事業部をまとめる者としての責務であると思います。会社から社員への感謝や適切な内部評価というものは、チームを動かしていく上で決して疎かにすることは出来ない要素です。

オープンリソースが組織循環の健全性を確保し会社を活性化させる

ほかにも権限の段階的な移譲も会社の成長には不可欠です。会社の事業であっても個人の業務であっても、去年と同じことを今年もやっていたら利益は増えることはありません。むしろ相対的な仕事の価値は目減りしていく一方です。
今やっている業務を整理し、明日にはより効率的に作業をすすめる。それを会社全体で共有と集積していくことで、社員個人の能力は向上し、より成長は早くなっていきます。熟練していくことで、その業務を担当する立場から監督する立場へとポジションが変わり、新しい挑戦に取り組むことが出来ます。「今やっていることは絶対に下に渡していく」このような意識を社員全体で共有し、実行していくことに尽力してきました。

どの業務であっても、それが特定の社員にしか出来ない属人化した状況は改めなくてはなりません。業務に必要な情報も個人やオフィスなどに縛られることなく、フルリモート環境であっても誰もが情報にアクセスできるプラットフォームの仕組みが必要です。
会社全体がエンパワーメント化していくことで、私しか出来なかった業務が後輩に、そしてその次の社員へと引き継がれていく。こうしてADXの専門性が高まり、より強靭な体制を獲得していくことでしょう。スキルの属人化を排して一般化させることを
積み重ねてきたADXカルチャーは、いずれ私が執行役員の任を離れたときでも、ADXにポジティブな効果をもたらし続けることでしょう。

本質が分かるから提供出来るベストプラクティス

ADXはコンサルティング会社として、お客様のDXを促進して競争力を高め、お客様の持つ強みを最大限に引き出す会社です。そのために導入するシステムなどを総合的に勘案して実装をしていく訳ですが、その過程で得られた経験や技術、プロダクトは仕事を続けていくほどに積み重なっていきます。

しかしながらITビジネスは、必ずしも人月ビジネスにこだわる必要はありません。むしろ人月ビジネスは、ある意味時間と人を投入すれば出来ていくので、差別化が難しいと考えています。弊社が開発したものだけではなくクラウド上でプロダクトを販売したり、アドオン出来るようにしたりする。提供できるサービスを増やしていくことで、コンサルティングする場面でいろいろな提案を今よりもっと幅広く扱えるようにしていけるような、ITの商社のようになっていきたいと思っています。

「仕事を遊び場に」

いろいろカッコイイことを言ってしまったような気もしますが、要は泥臭く動いていくことです。ついつい目の前の仕事に掛かりきりになってしまうことは誰しもありますが、それこそ事業は我々だけでビジネスをしている訳ではありません。これから特に規模が大きいプロジェクトは多くの人間や企業が関わっていく中で、私たちは繋がった縁を大切にしていかなければならないと思っています。
これは外に向けてはお客様や市場全体に対して、内に向けては会社や社員に対して、小さなところから真摯に向き合って対応していく。その過程で得ることが出来る経験、信頼、実績、技術、その他諸々が自分自身を含めた会社の成長へと繋がっていくものだと、ずっと信じて取り組んできました。

こうしたADXのこれまでの積み重ねを評価していただけていることは、たいへん嬉しいことです。
もっと自分が関わっていきたい、もっと自分が出来る分野を広げていきたい、自身の成長でもっと便利で高品質なものを作り上げたい。そうのように社員全員で情熱的に、創意工夫あふれる仕事が出来るようことができる「仕事が遊び場」な職場環境を整備していくことで、ADXは常に最先端であり独創的であるアクティブなコンサルティング企業として、業界の先頭に立ってお客様のビジネスに貢献をしてまいります。

PAGE TOP